無性にあなたの首に噛み付いてみたくなった。その白い白い首筋を。そして赤い赤い血が口いっぱいに広がって、溢れて滴り落ちる。あたしはそれらを全部飲み干すの。あぁ、なんて素敵な。うっとりして思わず絶頂に達してしまいそうだわ。口に唾液が溜まってきてごくりと音を立てる。





あたしをほっといてニトログリセリンを主とする爆薬(俗にいうダイナマイトというもの)を弄くってるあなたはあたしが今何をしようとしてるかなんて考えもしないし想像もできないでしょう?奇麗なその首に噛みつこうとしてるなんて!あなたはその油断からあたしによって命を落とすことになるの。あぁ、なんて馬鹿で哀れなんでしょう。可笑しくて涙が出ちゃいそうよ。


あたしははやる気持ちを抑えて舌を舐めずり、想像現実にすべく隼人の首に手をかけた。









赤いソファーはどこにいった?
061014/riyu kousaka